元記事:デンソー期間工にはなぜ沖縄県人が多いのか?まじめに考察します
2018年8月第4週
いよいよ夏休みも終わり、また製作所での作業の日々が始まりました。ちょっと気が早いですが、次の冬期大型連休までおよそ4ヶ月と半分です。長いですね、しばらくは労働の日々となりそうです。
今週は台風19号と20号が同時に発生する異常事態でした。木曜日には製作所内で暴風雨に注意を呼び掛けるアナウンスがなされ、出退勤に注意してくれとのことです。
その後例によって班長から車の運転云々の話が来ました。毎回の話を聞くたび、私たちバス通勤の期間工はある意味で幸せなのかもしれません。
5月下旬から来ている大卒実習生は、今月の31日までが期限とのことです。最後に棚卸をやって終了ですね。自職場に居るD子さんは今日明日で実習のレポートを書くと意気込んでいました。
さて、デンソー期間工に沖縄県人が多いのは有名な話ですが、なぜデンソーにだけ多いのか? という理由はあまり知られていないようです。今回はこの件について少し書いてみます。
デンソーにいる沖縄県人
「デンソー期間工といえば沖縄県人」
「沖縄県人の出稼ぎといえばデンソー期間工」
もはやこう言い切ってもいいくらいにデンソー期間工には沖縄の人が多くいます。寮の名札を見たら沖縄の名字が並んでいるし、バスでも職場でもなれたらすぐ沖縄の人と分かるようになります。
私もデンソー期間工をして7年、今では名前でも顔つきでもすぐに沖縄の人と分かるようになりました。それではなぜこんなにも沖縄の人が多いのでしょうか?
沖縄県人の出稼ぎ事情
結論から言うとデンソーがもっとも割のよい職場だからです。
私は以前仲の良かった沖縄県人の期間工に「なぜこんなに多くの沖縄の人がデンソーに来るのか?」と聞いたことがあります。
その答えは「デンソーが働きやすく稼げるから」とのことです。数十年にわたる出稼ぎの経験則でそのことが理解され、出稼ぎ希望者に広く認識されているとのことです。
沖縄のハローワークではデンソー以外にも多くの自動車メーカーが募集をしているのですが、応募するのはデンソーに数回落ちた人間か、クーリング期間に短期で応募するくらいのようです。
そして自動車会社で働いてそのきつさを知り、改めてデンソーの良さが認識されるという繰り返しのようです。これらのことがインターネットもない時代から伝承されてきたのですね。
もっとも合理的な選択
よく「デンソーに沖縄県人が多いのは国から補助金をもらって雇用しているから」という意見が聞かれますが、これは答えにはなりません。他の自動車メーカーだってそうすればよいのですから。
このように沖縄県人は長きにわたってデンソーに出稼ぎに来るという選択をしてきました。そしてこれは正しい、合理的な選択です。たとえ出稼ぎの期間工とはいえ、長く安定して働いてお金を稼ぐのが王道に決まっています。
このように長きにわたって沖縄県人は自動車メーカーではなくデンソーで期間工として働くことを選んできました。そしてそのことがデンソー期間工の人気の高さを逆説的に証明してしまっているのは何とも皮肉な結果ですw
続きを読む>>デンソー期間工にはなぜ沖縄県人が多いのか?まじめに考察します(あるデンソー期間工のブログ)
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